建築設計事務所は、日本国内だけでも数多く存在し、業務の内容や仕事の質もピンからキリまであります。仕事の質は事務所の規模とは全く関係がなく、住宅の場合ですと、規模の小さい設計事務所ほど親身に相談に乗ってもらえます。大切な打合せを、見習い所員に任せることがないからです。
良い建築家を探すために、雑誌やホームページで作品を見ている方も多いと思いますが、住まいづくりの参考にはなっても、良い建築家を探すことはできません。
良い建築家を見つけるには、実際に会ってみるのが一番確実です。私どものように、まずはメールでのやり取りから入って、考え方などを尋ね、これは!と思ったときに会ってみるのも良い方法です。
会って相談してもいいですし、雑談でもいいと思います。大切なのは、建築家の人柄ではないでしょうか?建て主様も建築家もお互い人間です。人の相性というものがあります。ある程度相性の良い者同士で一緒に仕事を進めてゆくことが、一番望ましいのではないでしょうか?設計監理を依頼する前に、遅くとも契約前の早い時期に、その相手(建築家)の人柄をよく観察することが重要です。
建物の計画時には、建築家と何度も打合せをやりながらコミュニケーションをとることになります。そこでお互い不満を持つと、あなたの夢が苦痛となってゆくものです。
また、「親戚や身内に建築家がいるので」とよく聞きますが、あなたが、その建築家に「夢と希望」をはっきり言えるのであれば大丈夫でしょう。ところが、現実は往々にして言えないものです。そうなってくると後が大変です。親戚・身内である以上、しこりは残したくないものです。仕方なく、あなたは辛抱することを選びます。そのような結果になっても、「人生で一番大きな買い物・住まい(家)づくり」をしますか?