建築工事費は、大まかに直接工事費(工事原価)と一般管理費に分けられます。直接工事費(工事原価)とは、建物をつくるために直接必要とする費用で、工事種目ごとに区分されています。さらに、工事種目は材料費と施工費に分けることができます。
一般管理費とは、工事施工にあたる企業の継続運営に必要な費用であり、管理費と営業利益からなり、一般的に直接工事費(工事原価)に対する比率を用いて算出します。通常、建築工事費(工事原価)を算出するには、まず、設計図面に基づいて使用材料の数量を計算し、単価をかけて材料費を算出します。次に、これまでの経験により施工費を算出します。材料費と施工費を合計したものに対する比率で工事管理費を算出し、その全ての合計額が直接工事費(工事原価)となります。
すなわち、
となり、
となります。
次に、ハウスメーカー・建売住宅・設計施工一括発注の場合の、建築工事費の組み立て構成を見てみましょう。