建築工事費には、まだまだ利益を中心に組み立てられる実行予算(見積書とは別に、施工業者が実際に施工を行う時の予算)が存在しています。これは、ほとんどの企業で採用されています。企業ですから、利益中心になるのは仕方ないものです。しかし、あなたのお金がその企業の法外な利益になっていると考えると、惜しくはありませんか?
あなたのご希望の建築材料を、少しでも安く仕入れることができたら…、施工費を無駄の無い相場で抑えられたら…、一般管理費の利益の部分を抑えられたら…、建築工事費はぐんぐん下がっていきます。
そこで、予算を最大限に生かすにはにもあるように、まず設計事務所に相談することをおすすめします。そして、納得が行くまで相談することです。私どもは、このような相談は無料で行っております。まだ面談までは考えていない方は、メールでの質問も無料で受け付けております。どしどしご利用下さい。
設計監理と建築施工を分離して依頼すると、私どもは建て主様の立場に立って、ご予算に応じた最高のものを提案いたします。そして、建築施工業者(建て主様のご知り合いがいれば、希望によりその業者も含みます)複数に見積り依頼を行います。と同時に、私どもの方で建て主様の参考となる見積書を作成いたします。これは、ネットに近い数字です。
提出された複数の見積り内容を細かく審査し、建て主様に報告相談を行います。そして、1社に絞ったところでネゴ(費用の交渉)に入り、建て主様のご納得の上での工事請負契約を行なっていただきます。そして、引渡し完成まで各要所部分の検査を行うとともに、定期的に現場に行き施工指導を行います。そして、引渡しが終わるとアフターフォローが始まります。
これらの工程を経ることにより、決められたご予算の範囲で最高のものを作ることができるのです。
ここで、建築費の予算が2,000万円だと仮定し、建築原価シュミレーションを行ってみましょう。
建築工事費(100%)=建物原価(60%)+一般管理費(建物原価の40%)となりますので、建物原価は約1,400万円となります。
建築工事費(100%)=建物原価(70%)+一般管理費(建物原価の30%)となりますので、建物原価は約1,500万円となります。
建築工事費(100%)=建物原価(75%)+一般管理費(建物原価の25%)となりますので、建物原価は約1,600万円となります。
建築工事費(100%)=建物原価(85%)+一般管理費(建物原価の15%)+{設計監理費(建築工事費の10%)}となりますので、建物原価は約1,600万円となります。
この試算を見ると、設計施工一括発注と分離発注とでは、建物原価に差はありません。しかし、建築工事費の構成でもあるように、設計施工一括工事の場合は、設計図が曖昧なことや建築家がその会社の社員であること、また、第三者の監理も行われないことを考えると、本当に建て主様のご希望の品質が保たれているのかが疑問になります。
それに比べ設計監理と施工業者を分離した場合、設計図どおりの施工ができて、品質も第三者の監理によって保たれることとなります。瑕疵があったとしても、設計事務所を介することによってスムーズなアフターフォローが行えます。
以上が、「生きたお金を使い方」の手法です。この手法は、低予算になればなるほど必要な手法です。